ADSLについて
ADSLとは、一般の電話線を使って高速なデジタルデータ通信をする技術(DSL)の一種で、電話の音声を伝えるのには使わない高い周波数帯を使ってデータ通信を行います。また、光ファイバーと違い、従来の電話回線を利用しての通信なので、大がかりな工事を必要とせず、手軽にインターネットが利用できます。ADSLは様々なプランがあり、約0.6Mbps~50Mbpsの範囲で、通信速度の選択が可能です。
各プロバイダでADSLの項目を観ると、電話共用型と、専用型、という2つのタイプがあります。各プロバイダによってもまちまちですが、専用型は、電話共用型より、利用料金が高くなります。
電話共用型
現在利用している固定電話の回線を利用して、電話とインターネット通信両方を可能にしているタイプです。
専用型
固定電話を利用していない場合に、既存の電話回線を利用して、インターネット通信のみを可能にしているタイプです。
フレッツADSLとその他ADSLの違い
ADSLは「フレッツADSL」と、その他の「ADSL」サービスが展開されています。このサービス名の違いは、ADSLの設備を提供している会社の違いを表しています。ユーザー側では、料金の支払う企業が異なってきます。
「フレッツ」とつくADSLサービスは、NTTとプロバイダに料金を支払います。
一方、その他のADSLサービスは、そのプロバイダへの支払いのみというのが一般的です。
フレッツADSLの場合、プロバイダが固定されていないため、プロバイダの乗り換えが可能ですが、その他のADSLの場合には、全てそのプロバイダが管理しているため、プロバイダの乗り換えは不可となります。どうしても乗り換えをしたい場合には、そのADSLサービスを解約する必要があります。
ADSL接続で必要な機器
ADSLを利用する際には、専用の機器が必要になります。NTTや各プロバイダでは、これら機器を月額レンタルとして貸し出していますので、わざわざ購入する必要もありません。機器とは、ADSLモデム、スプリッタです。
スプリッタ
この機器は、音声信号とデータ信号とを分離する装置です。電話共用型のADSLサービスを利用する際に必要です。実際の使い方は、モジュラジャック(電話回線の端子)にスプリッタを接続し、そこから電話機とADSLモデムにそれぞれケーブルを繋ぐ構成になります。
ADSLモデム
公衆回線網を通じて送られてくる信号をEthernet(イーサネット)の信号に変換します。また、その逆も行います。つまり、公衆回線網からモデム、モデムからパソコン間でのデータは別の規格のものを利用しているため、データの変換機としてADSLモデムが必要になります。
ADSLモデムやスプリッタは、ADSLを利用する際に必要になりますが、パソコンとADSLモデムを接続するためのLANケーブルも必要です。
ADSLのメリット・デメリット
①利用できるまでの期間
ADSLの場合、従来の電話回線を利用するため申込をしてから利用できるまでの期間をあまり必要としません。短ければ1週間ほどで開通し、インターネットを利用できます。さらにADSLモデムを設置すれば簡単に利用できます。また、大がかりな工事も必要としないため、初期費用もそれほど高額ではありません。
②設定これは光ファイバーでルーターを利用しない時にも該当しますが、パソコンの設定がそれほど難しくありません。ADSLモデムにパソコンを接続し、パソコンにISP(プロバイダ)の情報を設定すればすぐにインターネットが利用できます。
プロバイダによっては、初期設定のためのサポートCO-ROMが送られてきます。このCD-ROMを利用すればパソコン操作が苦手な方でも、比較的簡単に設定することができます。
※知っている人なら1・2分で設定ができます。
③プランADSLはその通信速度ごとのプランを各プロバイダごと設けています。つまり、光ファイバーと違い、利用範囲が決められていないため、利用料金の節約もしやすくなっています。
※各プロバイダごとで料金体制も異なりますので、プラン詳細については、各プロバイダで確認して下さい。
④利用可能な地域
従来の電話回線を利用するため、電話回線が宅内へひきこまれていればADSLは理論上利用できます。しかし、NTT収容局から距離がかなり離れている場合は、ADSLの仕様上インターネット通信ができない場合もあります。
※ADSL通信は、他の影響を受けやすく、遠距離まで信号を送ることができないため、距離が長くなればなるほど、通信速度は低減します。また、距離によっては、利用不可ということもありえます。
下記のページで、NTT収容局から自宅までの距離と、伝送損失の大きさを調査することができます。
- NTT東日本 線路開示情報システム
- NTT西日本 線路開示情報システム